
良質なお米が育まれる
理想の環境
長野県飯山市は南北に細長く、ほぼ中心に千曲川が流れている盆地地帯です。
みのり農園は、飯山市と新潟県境に位置する関田山脈中腹の太田地区「五束」というところにあります。
奈良時代に創建されたとされる健御名方富命彦神別神社を中心に、清らかな湧き水と、風が輝くように感じられる風景に囲まれた地域です。
山脈を超え朝日が昇り、夕方には早めに日が陰るおかげで
美味しいお米が出来る条件の一つでもある、昼と夜の寒暖差が生まれます。

涌井の泉
国の天然記念物に指定されている黒岩山も含む、関田山脈と繋がる五束の地には、清らかな「涌井の泉」があります。
五束は戸狩スキー場まで車で5分程、豪雪地帯である飯山市の中でも積雪が多い地域です。
山に降った雪や雨は森の土から地中に沁みこみ、その中でミネラルを吸収し汚れを取り除きながら地下水として溜まります。
その過程には20年以上かかると言われています。
みのり農園は水源に近い山手にあるため、水の中にミネラルを多く含み、汚れが少なく、夏場でも冷たい水が使えます。
美しい湧水の周辺にはワサビやミズバショウ、クロサンショウウオやモリアオガエルなど豊かな生態系が見られます。
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一般的な栽培基準 24成分
長野県慣行慣行栽培基準 14成分
長野県特別栽培米 7成分
※地域によって異なります、詳細は各地位のガイドラインを
ご確認ください
特別栽培米
「特別栽培米」とは、農林水産省のガイドラインに基づき、地域ごとの慣行レベルと比較して、農薬の使用回数と化学肥料の窒素成分量をそれぞれ5割以下に減らして栽培する方法です。
全国では通常24成分の農薬が使用可能な所、みのり農園がある長野県では、14成分しか元々認められていません。
初期基準がすでに高い長野県内で特別栽培米として販売するためには、これの5割以下なので半分の農薬7成分で作らなければ特別栽培米として認められないのです。
参考までに飯山市からほど近い新潟県上越市は特別栽培基準は9成分
米どころ山形県では特別栽培基準は10成分
カメムシやいもち病などが発生しやすい地域は多くなるそうです。
みのり農園は5成分で作っている圃場もあります。
手間もリスクもありますが、土壌や水資源、生態系への影響を少しでも
軽減するため特別栽培を続けていきたいと思っています。
▶信州の環境に優しい農産物にみのり農園も掲載されております。
ネオニコチノイドフリー
ミツバチは野菜や果物の蜜を吸うときに、その花粉も運んでくれます。なんと人間が食料とする作物の約35%の受粉を担っており、ミツバチによる受粉がなければ多くの作物の収穫量が大幅に低下、食べられなくなる可能性があります。
農作物を育てる上で欠かすことができないミツバチの減少が昨今大きな問題となっています。
始まりは1990年代。ヨーロッパ諸国で、ミツバチの大量死や数の減少が報告されるようになりました。特に巣には女王蜂や蛹が残されているのに、働きバチがいなくなってしまう現象が多く起こったのです。このことに対し様々な説が上がりましたが、近年では「ネオニコチノイド系農薬の多用が主な原因」との認識に固まりつつあります。
ミツバチ(昆虫)がネオニコチノイド系の農薬に低用量でも直接さらされると、神経伝達.脳に作用し、方向感覚や帰巣本能を狂わせる原因となるのです。
まだ十分なエビデンスが揃ったは言えませんが、胎児や乳幼児期のネオニコチノイド系農薬の暴露により神経細胞の形成が阻害され、発達障害のリスクを高めている可能性があるとの指摘もあります。欧米ではADHDや自閉症などの発達障害が急増しており、日本でもこの数十年間で、特別支援教育を受ける子どもの数が2倍以上に増えています。
ネオニコチノイド系農薬は水溶性のため植物の内部に浸透します。条件によっては土壌中にも長期残留することが分かっておりミツバチへの影響だけでなく、人間への影響も懸念されはじめ、欧米を中心に一部のネオニコチノイド系農薬の使用が禁止・規制されています。
しかし日本では規制の動きが欧米に比べて遅く、なぜか基準緩和の方向に進んでいる…
これが現状です。
ネオニコチノイド系の成分を使っていない農薬は正直入っている物より高価です。
しかしみのり農園では上記のような情報を真剣に受け止め、ネオニコチノイド系農薬不使用の
圃場をどんどん増やしています。
※みのり農園のオンラインショップでお客様に直接販売させていただいているお米は、
全てネオニコチノイド系農薬不使用のお米となります。
みのり農園は



除草剤に頼らない除草
米つくりで一番大変と言っても過言じゃないのが、畔の草刈り作業です。
膨大な時間と労力、根性を要します。
畔の草刈りがなぜ必要かというと、水調整や田んぼの中の雑草を抜くなどの管理作業の際に通路の確保が必要だからです。
また雑草を放っておくと景観が悪くなったり、時にはゴミを捨てられることもあります。でも何よりも一番の目的は、カメムシなどの米にとっての害虫のすみかを作らせないためです。
畔をきれいに保つために除草剤をまくのも一つの手ですが、山間部の傾斜が急な田んぼの畔は、雑草の根によって土を保持し、土砂の崩壊を防いでいます。そのため根まで枯らしてしまう除草剤は使えないのです。
みのり農園では5月から草刈りが始まり、毎月行うペースで5回ほど全ての圃場の草刈りを行います。
田んぼ作りは土づくり
みのり農園では、信州大学教授の力をお借りして開発された「みゆき野堆肥」というものを使用しております。
稲穂から出るもみ殻と使用済みきのこ培地(オガクズ)を
原料とした植物性の有機肥料です。
土の中でも発酵を続け必要な養分を生み出し、自然の力で
豊かな土壌にしてくれます。この堆肥を使うとお米の食味値があがり、奥深い甘さが感じられます。

